死者の気持ちは、死者本人にしか解らない。
私の仕事は、サイキックミディアム。
生きている人の魂の声を聞き
亡くなった人、いわゆる霊と呼ばれる存在の
声を聞き、伝えることを仕事にしている。
いわゆる霊能者だ。
この世を去って霊となった家族をはじめ
大切な人、ペットと話したい
そう願う人に対して、会話の手伝いをする。
例えるなら「霊と人との間に立つ通訳」。
そして様々な人が私の元を訪れてくれる。
こんなうさん臭い仕事をしている私だが
亡くなった人に対しては、矜恃がある。
それは
人が亡くなった理由について
勝手に推測して
勝手に考えて
勝手に発信しない
ことだ。
人が亡くなった、という事実は変えられない。
そして、その死に対して
亡くなった本人しか
本当の気持ちは解らない。
例えば
亡くなった人が
どう思っていたであろうとか
無念だっただろうとか
悲しかっただろうとか
残された家族がどうだとか
そしてその人の置かれた環境において
思いを馳せたり感じるのは
悪いことではない。
だけどこれらは全て
あなたの想像でしかない。
それを理解せず
さも本当のことのように
見て聞いてきたかのように
発信するのは、違うと思う。
もちろん当事者
家族や友人であったなら
それはまた別の話だ。
でも何の関連性もない
こちらが一方的に知っているだけの関係なら
まずはその人の死を悼むことが
大事なんじゃないか。
想いの丈を想像して
さも当然のように
語るのは違うんじゃないのか。
私はこういう仕事をしているから
人の死を利用することなんて
やろうと思えば簡単に出来てしまう。
でもそれは人として
絶対にやっちゃいけない事だ。
私は自分がこういう職業であるからこそ
人の死に出会った時、その人が
身内でもなんでもないなら。
私は声高に、その人の死に対して
発言する事はしない。
それは私がミディアムで霊能者で
亡くなった人の声を聞くプロだから。
死を扱うことに責任があるからだ。
死を冒涜することは
誰にだって許されない。
自分の意見として
思いや考えを発信するのは
悪いことではないと思うよ?
だけど発信する内容
扱っている内容をよく考えて。
「死人に口無し」をいいことに
やっていいこと、悪いことがあるんだよ。
誰かが亡くなった時には
まずその死を悼もう。
その人の人生を讃えよう。
その人を惜しんで送り出そう。
新しい次の世界に旅立った人を。
投稿者プロフィール
- 世界に3人の薔薇の魔法師の1人でサイキックミディアム、いわゆる霊能者。金融機関17年勤務ののち、この世界へ。生きている人も亡くなっている人もリーディング出来、霊視、土地診断も可能で胡散くさい事は大体出来る。
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