誰かと自分を比較して、落ち込んでしまうあなたへ。
周りの誰かと、自分を比べてしまうこと。
あなたにはあるだろうか?
誰かと自分を比較して、落ち込んだり
または逆にイラっとすることがあるだろうか?
もし、そう思ったことが一度でもあるならば。
今まさに、そういった体験をしているのであれば。
この記事はちょっとお役に立てるかもしれない。
「人と比べる」ことは、本当によくあること。
誰でも無意識のうちに、行っているかも知れない。
比べることそのものについては
実際のところ、何も問題がない。
なぜなら人と自分を比べることで
自分がどこまで出来ているか、の進捗状況や
立ち位置、ポジションを確認することが出来るからだ。
あなたは学生時代の頃に全国模試というものを
受けたことはあるだろうか?
記憶に残っていない人は、学期末の試験を
思い出してもらいたい。
試験の後は、成績や偏差値が開示されると思う。
- 個人個人の成績が「全体に比較して何位」なのか。
- または「偏差値がいくら」なのか。
- 合計の点数は何点で、平均が何点なのか。
このように、自分の実力が点数で示され
その上で全体のどの場所にいるか、を
知らされるだろう。
そしてこの結果を知ることで
自分の順位であったり
志望校に合格できるかどうか、や
勉強の方針を考えていく、など 行動に起こせるのだ。
しかし世の中、試験のように
目の前に数値化される出来事は少ない。
「〇〇ちゃんはお絵描きが上手」
「〇〇くんはかけっこが早い」
「〇〇さんは聞き上手」
「〇〇さんは会話が上手い」のように
日々の生活の中で、誰かが得意なこと
また逆に、自分が得意なことも
見つけられる。
そしてこれがまた厄介なものでもある。
なぜなら数字のように、客観的評価が
自分の目に見えるものなら
明確に基準が見えている。
だが、それ以外の 客観的評価が
自分の目に見えないものは
「自分ができているのかどうか」の判断がしづらく
大丈夫なのかどうか、迷ってしまうからだ。
だから自分ができているのかどうか、は
自分以外の周りの人が教えてくれる事になる。
講師や教師、同僚や上司、顧客やクライアント
友人など 様々な人があなたを褒めるだろう。
その褒められたこと、に関しては
「あなたは基準を満たしている」のだ。
そして、相手の言葉を信用するのだ。
もちろん、できていない場合も
相手の言葉を聞いて解ることがある。
そうやって、自分の中に自信を積み重ねる。
この繰り返しだ。
だけどこの時、やってはいけないことがある。
それは
「人と比べて、自分は出来ないって落ち込むこと」
「人と比べて、自分の方が凄いって驕ること」。
これらは自分と相手を比較して
自分が相手より下に立つか
自分が相手より上に立つか、の差だ。
そして、この2つは両極端なようで
本質は似ている。
それは他人によって、自分の立ち位置や
ポジションを確立しようとしていることだ。
自分が相手より下に立つと
「自信喪失」の状態になる。
この状態になると、周りからいくら
できている、と言われても
自分ができている実感がないので
なかなか自分自身に納得がいかない。
自分が相手より上に立つと
「自意識過剰」の状態になる。
この状態になると、自分が一番で素晴らしいと
思い込んでしまって、周りに少しでも
自分よりできる人がいた場合
過剰に攻撃してしまう。
私自身、どちらの状態も
過去に経験がある。
その中でも黒歴史に近い話を
お話しようかと思う。
何度かお話したこともあるので
ご存知の方もいるかも知れないが
私はイギリスの師匠の講座に
年三回ほど参加している。
一番最初に参加した時。
私は霊能者であることを自己紹介で話したし
周りの人とは違うんだ、ということを
自分の全身でアピールしていた。
もう本当に、書いててこの時点で恥ずかしい。
そんな天狗になっていた私が
その時、経験したこと。
私はおそらく一生忘れない。
何があったか、というと
初めて学ぶ人がとても上手にリーディングしたり。
非常に繊細に、かつ的確に感じていたり。
愛と光に溢れた言葉を紡いでいたりした。
かくいう私は、自分の方が凄いとばかり
必死になってやっていた。
相手のことを思いやっているのではなく
打ち負かそうとしていた、のかも知れない。
プロだという、プライドもあった。
今思うと、めっちゃしょうもないプライドだ。
どっちの方が素晴らしいか、はご明察だ。
私はとても落ち込んだしショックだった。
だって自分はできる、って思ってたから。
そして私は気が付いたのだ。
自分が自分の全力を出し切ることよりも
周囲の生徒や講師も含めた全ての人に
褒めて欲しかった、すごいと言われたかったのだ。
ほんまめっちゃしょうもない。
私は目の前の人に対して
全力でセッションを行う必要がある。
それは当然のことだし、クライアントに
すごいと言われようと思ったことはなかった。
ただ、同じ職業や方向性を持っている人に対して
闘争心や憧れ、プライドや自意識を
優先していたことに気づいた。
もう本当に恥ずかしい。
勉強の場は、私の実力を試す場でも
すごいと言われる場所ではない。
ましてや自分の能力を鼻にかけるなど
生徒の立場ですることではないのだ。
その後、盛大に頭を打った私が
やったことがある。
それは自分に対して腹をくくった。
誰からの評価も、自分の評価すらせず
目の前にいる人に100%を提供しよう、と。
そして同じ場で学ぶ人に対して
すごいと感じたら素直に褒めよう、と決めた。
そしたらどうなったか。
他人と自分を全く比較しなくなったのだ。
それは本当にシンプルに。
比べることによって、落ち込むことは無くなったし
すごいと感じたら尊敬できるし
言葉にして褒めることができるようになった。
そして私は今、自信を持てない人に対して
自信を持てるように、伝えるようにしている。
もちろん、自意識過剰の人もいるのだが
そういう人に対しては、ちゃんと警鐘を鳴らす。
私の言葉を、受け入れるかどうかは
相手の自由なので、おまかせなのだが
私が年数を掛けて、学んできた道を
相手がちょっとでも楽をするために
使ってもらえるなら、それでいいのだ。
クライアントや生徒に対して
無駄な苦労はして欲しくないから。
あなたがあなた自身を
誰かと比べることによって
成長するのであれば、やってもいい。
でも、あなたがあなた自身を
誰かと比べることによって
怒りや悲しみ、落ち込むなどといった
感情を引き起こすのであれば
今すぐストップするべきだ。
それらの感情は、自分を痛めつけるだけで
なんの成長にもならない。
それよりも、今あなたができることは
自分のためにベストを尽くすこと。
今の自分に対してオッケーを出せるよう
日々の努力を一つ一つ積み重ねていくこと。
日々の努力は裏切らない。
そして、あなたが比べていた誰かや
物事についても、時間が経てば
あなたの財産になるだろう。
そう感じられるその日まで
私たちは自分自身を磨き続けるのだ。
そして未来のあなたが笑っている
その姿を、誰もが見たいのだ。
私も、そしてあなたも。
投稿者プロフィール
- 世界に3人の薔薇の魔法師の1人でサイキックミディアム、いわゆる霊能者。金融機関17年勤務ののち、この世界へ。生きている人も亡くなっている人もリーディング出来、霊視、土地診断も可能で胡散くさい事は大体出来る。
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