天職は教えられるものではなく、自分の内側から溢れるもの。

「ああ、この仕事は私にとって 天職なんだな」

 

仕事が終わったとき、心の中から自然にそう思った。

 

私は、サイキックミディアムと言う
生きている人の魂の声を聞き
亡くなった人、いわゆる霊と呼ばれる存在の
声を
聞き、伝えることを仕事にしている。

 

その日は、ミディアムとしての仕事を終え
クライアントを見送って一服しているとき。

 

心の中から自然に、本当に自然に。

自分のやっている仕事が天職だと思えたのだ。

 

ミディアムの仕事は、目の前にいるクライアントが
亡くなった人に対して伝えたいことを伝えたり

またその逆で、亡くなった人が
目の前に来ているクライアントに伝えたいこと
もしくは、クライアントの家族や大切な人に
伝えたいことを通訳して伝えることだ。

 

伝える言葉に、私の感情や意志は存在しない。

 

亡くなった人=霊から伝えられる
メッセージをそのままクライアントに
伝えるのが、私の仕事だ。

 

 

胡散臭いことこの上ない仕事だ
思う人もいるだろう。

 

私もそう思う。

 

しかし私の仕事によって、亡くなった人に対して
抱いていた後悔や思いを伝え

亡くなった人が伝えたいメッセージを受け取って
伝える事で癒される人がいるのも、また事実だ。

 

私は自分の仕事を通して、亡くなった人が
いかに愛情に満ちているのか。

この世に残された人たちに対して
思いやりを持っているのか。

 

それを毎回見せてもらえ
すごく幸せなことだと思っている。

 

 

そして亡くなった人からのメッセージを
伝える事で
クライアントの心の中に
残っていた、棘のような氷のような。

心の中で引っかかっていた感情が
溶けて、抜け出ていくのも解る。

 

そういったものを毎回、目の当たりにする度。

私はミディアムという仕事をやっていて
良かったなぁと、つくづく思うのだ。

 

 

実は私自身、天職と言う言葉は好きではない。

 

その理由は、天職は楽なことだけではないし
何より私が「天に決められた道を進む」ことが
嫌いだから。

 

自分がやりたいことをして生きる。

それが自分が生きているうちに出来ることだから。

 

天に勝手に決められたくないし
苦しくても、やりたいことをしたい。

それが私の生き方だと知っているからだ。

 

 

だけどこの日は本当に自然に
自分の中から天職と言う言葉が
湧き上がってきたのだ。

 

なぜそんなふうに感じ方が違うのか。

少し考えて、あることに気づいた。

 

 

以前、金融機関に勤めていた時。

 

この仕事で本当に良かったなぁ。

そう思う時の自分の気持ちは
とても晴れ晴れとしていて。


まるで真夏の太陽の真下にいるような
喜びに満ち溢れた充実感。

そういったものに満たされていたし
この仕事は自分に合っていて
好きな仕事をしている、と思っていたが

 

「この仕事が天職だ」と思ったことは
一度もなかったことに気がついた。

 

 

 

しかし今回、私が感じた
ミディアムの仕事が天職だなぁ、と
思った気持ち。

 

それは自分の内側から、にじみ出るように
しみじみと溢れる感情だった。

 

それはまるで湧き出る温泉のような、泉のような。

 

自然と溢れ出る、よかったなぁという
温かい気持ちであったのだ。

 

もちろん、自分の感じ方が違うだけかも知れないが
私にとって、これらの感覚が1番大きく違ったと
感じている。

 

金融機関に勤めていた時の私は
人から充実感を与えてもらっていた。

 

しかし今は、自分自身のやっていること
そのものに対して、充実感を感じている。

 

だから自分の内側から溢れるように
ありがたいなと思う気持ち。

 

純粋に、クライアントに対して
良かったなと思う気持ち。

 

そういったものがいろいろ混ざりあって
慈愛のような深い気持ちが生まれ
それが天職だ、と実感させてくれた。

 

そう感じている。

 

天職とは、誰かによって与えられるものでは無い。

自分の内側の深い深い部分から
自然と感情が湧いてきて、初めて解ることなのだ。

 

あぁ、やっていて良かったなぁ。

 

そう感じ、更に自分の深い部分から湧き上がる
嬉しさ、喜びのようなもの。

それを与えてくれるものが天職と呼べるのだ、と
私は考えている。

 

 

天職とは、職業そのものではなく
自分の内側から湧き出てくる
熱い、熱い 止められないエネルギーの源泉。

それそのものを、指すのかも知れない。

 

 

もしあなたが今、天職や使命を
探しているのであれば

それはあなたの内側からしか
起こらないと、知って欲しい。

 

外から与えられるものでも

誰から言われるのでもない。

 

天職を知るために見つめるべき
自分の気持ちと感情。

 

それは

あなたの内側から自然に、熱く湧き上がる。

これをやっていて良かったな、と思うこと。


それらの感情と感覚が、あなたに
天職を教えるだろう。

 

天職はあなたの内側から湧き出るもの。

あなたが一生をかけてやりたいと思うこと。

あなたが自分の人生を使って達成したいと思うこと。

 

それ自体が天職であり

あなたの目標であり

あなたの未来だ。

投稿者プロフィール

奄海るか
奄海るか薔薇の魔法師・ サイキックミディアム
世界に3人の薔薇の魔法師の1人でサイキックミディアム、いわゆる霊能者。金融機関17年勤務ののち、この世界へ。生きている人も亡くなっている人もリーディング出来、霊視、土地診断も可能で胡散くさい事は大体出来る。

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