
見えない世界の住人には、神や神獣、霊的なもの
妖精や精霊と呼ばれるものの他に
妖怪や 魑魅魍魎という存在がいます。
妖怪はねー、そんなに怯えるようなもんではないのね。
人を驚かしたりするのもいるけれども
座敷わらしやオサキ狐のように、ご縁を持った人間に
富と繁栄をもたらしてくれるものもおるのよ。
日本古来の妖精、そう思ってもらえれば近いかな。
そやけど、魑魅魍魎は違う。
これは霊的なヘドロというか、澱 澱みのようなもの。
悪意の塊のような、悪意という意思すらない。
ドロドロした想念の元に存在する、という感じ。
だからこそ忌むべき存在で、穢れとしても扱われた。
だからまあ、あまり見て気持ちのいいもんではないし
見るだけでも影響あるから、見ないようにしてる。
見えない世界にも、色々あるねん。
極端に怯える必要はないけれども
興味本位で触るとエライ目に遭うのよ。
なぜ秘められていたのか。
大っぴらになっていなかったのか。
そこに思いを馳せてみてな。